マイホームなり、子供の学費なり、
誰でも、人生のうちに、借金をすることもあるだろうし、
完済するチャンスは、いつだってあるのだろうけど、
俺みたいな借金で、かつ、この年齢だと、
やり直しがきく最後のチャンスかな、と思う。
例として出すのも、おこがましいけど、
今年、永世七冠に挑戦している、将棋の羽生さん。
今回の竜王戦は、最近では、稀に見る気迫だと思う。
年齢的に、今年がラストチャンスだと思ってるのではなかろうか。
それと同じ。 40代半ばともなると、そういう気分にもなる。
若ければ、借金だろうが、失恋だろうが、病気だろうが、
いくらでも、やり直しがきく。
借金も、子供の教育ローンや、家族の医療費なら、そういう借金は立派なことなのだから、
返済と長い付き合いになることだけ覚悟して、胸をはって返せば良い。
でも、しょうもない理由で、おっさんになってから作った借金は、
完済しても、やり直す時間が残っていないという状況になるだけに、本当に怖い。
今、思えば、今回の借金の原因となった税務調査のときも、
もっと、抵抗すればよかった。
それで、納税額が減ることは無かったとしても、
税務署の折衝と平行して、国保の担当者とも交渉していたので、
もう面倒だから、税金は、とっとと借金して払ってしまおうと、OKを出してしまった。
提示した額で、すんなり了解したので、
税務署員が、拍子抜けした顔をしたのを覚えている。
もし、それから数年は、収入がガタ落ちのままで、
住んでる賃貸で、水漏れがあって、引越しせざるを得なくなり、
何年も棒に振ることが、分かっていれば、
絶対、額面どおりでは、了解しなかったと思う。